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第2回シムトラ学会に参加してみた

もう2月も半ばですが未だに記事が昨年12月から追い付きません.
それだけ12月はいろいろあったってことでしょうし,裏返せばもう2月というのに今年は何もしてないってことでもあり.
そうは言ってもまだ寒いし暖かくなったらもう少し動き回ってみましょうか.

みたいな所信表明はさておき,今回も12月のまとめ記事です.
表題の通りシムトラ学会 2017冬季大会また飛び入りで参加してきましたのでその時の感想とか書いてみます.今更.

イベントの趣旨は第1回に準ずるもので,
Simutransに関する自分の何かしらの活動を同好の士のもとで発表して発表し,相互啓発につなげようというもの(捏造).
会場も第1回と同じ八洲学園大学の貸し教室です.
私は初回の時は都合がつかず,その後のパッチ開発オフや札幌プチ学会も不参加だったのでこの手のイベントは今回が初参加となりました.以下で各トピックについて思ったことを書いてみます.
当日の流れはこちらのTwitterまとめが参考になるかもしれません.

・Exの時間計測パッチ りょくちゃ氏
Exには定時発車機能がもともと実装されていたのですが,これに「時間計測パッチを作って本家統合させた上に補助ツールを作りました」な話.
もうこの字面だけですごい.
でもって発表時間の大部分が補助ツールを使ってのダイヤ設定の実演なので,もうインパクトは絶大でした.
私の頭では何が起きてるかよくわかりませんでしたしマネできるかというと微妙ではありますが.

話は逸れますがダイヤ組みでいうと5年くらい前に「Tiny Timetable Patch」というパッチがありまして.
Exのダイヤ組みとTTTでのダイヤ組みはちょうど流れのラグランジュ型とオイラー型の記述に対応しているのかなあと.
慣れもありますが直感的に設定しやすいのは一つの列車に対し駅間時間を順に記述するTTT方式で(GUIもわりと使いやすかった),
Exはある駅での出発間隔を記述するので路線全体の管理に向くのかなあとか.
そんなことを考えながら発表を聞かせて頂いておりました.
発表後にGUI実装希望が満場一致に近かったのはまあ当然でしょうみたいなところです.

・航空機の挙動改善 ふぃすたむ氏
「今まで割とポンコツ謎挙動だった航空機にExでマトモな高度と挙動を持たせてみました」な話.
滑走路でのUターン廃止と飛行高度の適正化という,シンプルだけど誰もが待ち望んだことをサラッとやってのけてくださいました.
SISシリーズ (Ebiさん曰く「空港はSISじゃない」だそうですが) でお馴染みの高速脱出路なんかもようやく出番となりそうです.
もともとExでは空港に特殊な乗換時間が設定出来たり,滑走路長さを機材ごとに指定させたりと
かなり航空機の「チート」スペックに歯止めをかけつつリアリティをもたせる設計だったので,Jamesとしても願ったり叶ったりだったんでしょうかね.
ともあれ2件つづいて非常に重めの実りある話が続き,ひたすら「はえーすっごい」となるばかりの出だしでした.

・規格と企画 九龍氏
こちらは成果ではなく製作する上での心構えというかある種の「あるべき論」の話.
誰のためにやってるのか傍目にもよくわからなくなっちゃってる人わりと多いですもんね.
成果物が自分の為なのか,使ってもらうことで喜びを得るのかとか.
初版で遊べるものを出すべきだがそれは完全版である必要はないとか.
当然のことに思えてなかなか全部気に留めるのは難しいもので,チェックリストにしたいレベルですね.
なによりご自身の成果物がちゃんと指針に沿ったモノになっているからこそ感銘を覚えました.

・NS関連 nain氏
NetSimutrans関連の話.たぶん主催した感想とかその辺の話だったと思います.
まあ「同じゲームをプレイしている」以上のつながりのない人たちが集まったら大変なこともあるんでしょうね.
極端にクローズドに振るか極端にオープンに振るかの2択が今のところ私的最善策です.

・シムトラ哲学 nain氏
まあ,考え方は人それぞれだし思うところありますよね.
どちらかといえば会場よりもTL組の大喜利が盛り上がっていた印象です.

・動画のススメ U233氏
こちらも心構え的な話が多く,おそらくニコ鉄動画絡みの話と思いますが
見てほしければ定期投稿とか,外出中にもネタのメモをして帰ってからの台本に活かすとか
けっこう真摯に作ってらっしゃるんだなあという感想を持ちました.
個人的な好みはもうただただシンプルに,欲を言えば美しくSimutransしてくれればそれが一番みたいなところではありますが
数を求めるにもマーケティングとそれに見合う労力はかけなければいけないわけで
九龍氏の発表にも通じるところではあったと思います.

ここまでが午前の部で,昼食をはさんで午後の部.

・3Dアドオン製作 休日自衛隊氏
Mayaを使用して喋りながら制作の実演をされていました.
たぶん特別なことはそんなになく,基本形を押し出したり頂点動かしたりスナップ先変えたりして形を造ったり変えたりする流れは
BlenderdeでもMetasequoiaでも大差ないはずなので,Mayaが高級ソフトと言ってもこれから始める人の参考に十分なりうるところです.
逆にここまで作れる人ならUI慣れさえすれば他のソフトでも十分なモノを作れそうなので,就活だの卒論だのが終わったらまた戻ってきて欲しいですね.
社会人てのは存外ヒマなもんです.とくに休日は.ただ体力がないだけで.

さておき,この発表のクライマックスはやっぱり最後の3Dがこれでもかと暴れまわる動画なわけで,いかんせんSimutransのためだけにモデル作るのはちょっと「勿体ない」んですよね.
たぶん長続きさせようと思うと,Simutransよりはむしろ他のフル3D向けのものを念頭に製作して,こっちに逆輸入するのが正解なんでしょうけれど.
というより近年はすでにそういった流れは出てきているようですが,それでもある程度のシムトラ生え抜き勢じゃないと心底シムトラに最適化した調整はできないんだなあと感じる部分もあるわけで.
そんなことを考えながら発表を聞いておりました.

・シムトラのスケールはどうあるべきか,およびそれに関するシステム設計の議論 TeamhimeH氏
前半は発表,後半は参加者間での議論および意見交換.
-現行のタイルシステムではいくら高解像度化しても複線間隔やその他のスケールの適正化は図れない.
--さらなるリアリティをもたせるために,鉄道や道路の制御タイルの細分化や複数タイルの市内建築を実装すべき
というのが大筋で,これに付随して起きる問題を洗い出した上でどういう実装をすべきかを皆で考える,というものでした.

こと制御タイルに関しては,もう8方向のグラフィック切り替えでvehicleを動かすってところを改めて車両挙動をショボめの3Dで作り直しつつ,
旅客流動とかゲームの本質的なところをタイルで処理するしかないんじゃないかなあみたいなのが正直な感想ではあるんですよね.

一番単純な解は64軌道に128車輌を走らせるもので,疑似128とかpak.JLとかnippon2xとか色々な人がそれなりの頻度で試されていることです.
これに関しては
・lengthが16近い,または超えた時の挙動が耐えがたい.
・建物と車両のスケールが結局悪い
・車輛の見かけ上の速度がガタ落ちする.
の3点から忌避するというのが自分のスタンスである,と割とそれなりの頻度でツイートしてきました.

で,2番目はまさにこれを回避するための複タイル市内建築だし,3番目もたぶん比較的容易に改造可能であると想像できるものなのですが
1番目に関してはちょっとどうしようもないかなというところです.

もともとSimutransって輸送シミュだし車両挙動の振る舞いに関してはかなりアバウトなところで,
坂を上下するときに車両がエスカレータになったりするのとか象徴的だと思っているのですけれど.
画像が8方向分しかないこともけっこう大きいところなんですよね.
すると画像の切り替えのときに必然的にオーバーハングが生じるわけで.

これの何が問題になるかといえば,今まで複線間隔がアホみたいに広かったせいで多少オーバーハングが長くても目を瞑ってられたのが
車両長さが1を超え出すと隣の線路や建物に干渉しだすんですよね.
なにもこれは疑似128に限らずで,複線間隔を狭めたりタイルの割り付けを細分化すれば一様に同じ現象が起こることは容易に想像できますし
シーサスなんかたぶん飛び出しだらけで目も当てられなさそうです.
トラムと鉄道線の直通もSimutransを特徴づける要素だと思いますがこれも厳しくなりそうとか,
先頭が地下タイルに入った時点で車両が消えるのでトンネルに入る前から車両が消えだすとか,
とにかくlengthを大きくすることにはグラフィック上のデメリットが大きいんですよね.

さて,オーバーハングの話と疑似128の話が混ざってしまったので要約すると
・lengthの倍以上の増大を伴う疑似128はトンネルや曲線,トラムなどでのグラフィック上のデメリットが大きい
・システムとしてlengthを維持しても,複線(ないしオブジェクト)間隔を狭めればオーバーハングによる曲線やポイントでの不自然さは悪化する
に収まるわけです.
したがって少なくとも疑似128と鉄道の1マス複線は消しが妥当じゃないかなあという感想を持つに至るのです.

もう一つ提案されていたのが道路交通の1/3への細分化ですが,これはSISを念頭に置いたもので
自家用車なら車両長も短くオーバーハングの問題は起こりませんし,
[道路2つ並べた時の処理(3車線,5車線,右折レーン)]をしっかり記述できれば非常に楽しいものとなりそうです.
レーン間の移動については正直現状すらマトモに知らないので何とも言えません.
[今いるレーンの左にレーンがあるか],[右にレーンがあるか]の情報と
[前につっかえたら右へ行く処理]→[これが(レーンがない,他車がいるetc.)弾かれたら先行にそれを伝え左へ戻させる処理]→[何もできないので一定距離は加速しない処理]
くらいしか私には思いつかないし,コレでできるなら苦労なんてどこにもないわけで.

道路信号なんかも本来というか現実にはdrive_by_sight相当速度しか出せないものを,側道の一停や青信号で本線に支障ないことを担保して
はじめてそれ以上まで加速できるという流れなわけで.
右折なら黄色→全赤のタイミングで不文律的に行われたりとか,いろいろ実際とそぐわないものがあるので
一つ一つ各個撃破するしかないのかなあみたいなところです.

複数タイルに関しては既にモノが出来上がっていてExでテストされているようなので,なんとまあさすがとしか言いようがないですね.

・飛び入り発表枠1 Exの加速設定について Jomo
当日の空き時間で全力で作りましたが見苦しく聞き苦しい発表となってしまい申し訳ございませんでした.
とりあえず急造スライドを貼っておきます.
https://drive.google.com/open?id=12pVw6iAt6-tV8s1CkuoEWOO1xYakizhu
まあ内容はここでも書いたりした項目も多かったりするので読むべきところは少ないです.
最後の1枚だけ読んでくれれば.
モジュールで出さなきゃ意味が無いし,config詰め切ってないと意味がない,ってのはExだと本当に感ずるところです.

・飛び入り発表枠2 アドオン製作実演 nekowa氏
無印128でのアドオン製作の実演枠でした.
たぶん作る人にとってはお馴染みの光景でも作らない人にはなかなか新鮮味がある,というのはこの日全体に言える所で.
プレイ環境からしてもう自分だけ,個々人のものですからそりゃ作る環境も手法も人それぞれで,
でも基本はみんな一緒みたいな.
何見てもちゃんとそれなりに勉強になるんですよね.

みたいな感じで1日が終わりまして.
なんというか,濃かったですね.人も,話も.
ともあれ今回はこの辺りで.
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  1. 2018/02/15(木) 23:57:54|
  2. Simutrans:技術系
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